Windows Azure クラウド サービス サポート ライフサイクル ポリシー

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Windows Azure クラウド サービス (Web および Worker ロール/Platform as a Service) を使用すると、開発者はアプリケーション サービスを簡単に展開して管理でき、基になっているロール インスタンスとオペレーティング システムの管理を Windows Azure Platform に委任できます。

以下のドキュメントでは、クラウド サービスに対して Windows Azure によって提供されるゲスト OS のライフサイクル ポリシーの詳細について説明します。これらのポリシーでは、Windows Azure の仮想マシン (IaaS) は除外されます。現在サポートされているバージョンおよび今後のサポート終了日の詳細については、リンクを参照してください。

ゲスト OS ファミリ

"ゲスト OS ファミリ" とは、Windows Azure クラウド サービスで使用されている基盤の Windows Server オペレーティング システムのバージョンのことです。

ゲスト OS ファミリ ポリシー

Windows Azure クラウド サービスは、新しいクラウド サービスの展開に対して、少なくとも最新の 2 つのゲスト OS ファミリをサポートします。サポート対象のゲスト OS ファミリに問題なく移行できるよう、マイクロソフトはゲスト OS ファミリのサポート終了を 12 か月前に通知します。


サポートされるゲスト OS ファミリの詳細については、上のリンクを参照してください。

ゲスト OS バージョン (パッチ レベル)

"ゲスト OS バージョン" とは、特定のゲスト OS ファミリに対する MSRC (Microsoft セキュリティ レスポンス センター) パッチ レベルのことです。Windows Azure は、定期的に、MSRC によってリリースされた最新のセキュリティ更新プログラムですべてのゲスト OS ファミリを更新します。

ゲスト OS バージョン ポリシー

Windows Azure は、各ファミリの最新のゲスト OS バージョンだけをサポートします。自動更新オプションを使用するお客様は、常に、最新のゲスト OS バージョンをロールアウト時に受け取ります。マイクロソフトは、手動更新オプションを使用しているお客様に対して、Windows Azure SLA の規約の下で継続してクラウド サービスを使用するために必要な最新のゲスト OS バージョンの適用までに、60 日の猶予期間を設けています。

Windows Azure SDK ポリシー

Windows Azure SDK はコア構成要素であり、開発者が Windows Azure サービス ランタイム プログラミング モデルを使用してクラウド サービスを作成し、ローカル コンピューターでエミュレーターを使用してデバッグを行い、Windows Azure データ センターをクラウドに展開できるようにします。

Windows Azure SDK ポリシー

Windows Azure クラウド サービスは、新しいクラウド サービスの展開に対して、少なくとも最新の 2 つの SDK バージョンをサポートします。サポートされるバージョンに問題なく移行できるよう、マイクロソフトは SDK のサポート終了を 12 か月前に通知します。


Windows Azure SDK ポリシーの対象となるのは、Windows Azure SDK オーサリング ツール、クライアント ライブラリ、コマンド ライン ユーティリティ、コンピューティングおよびストレージ エミュレーター、Microsoft Visual Studio 用 Windows Azure ツールです。

よく寄せられる質問 (ゲスト OS)

ゲスト OS ファミリのサポートはいつ終了しますか。
将来的に、新しいゲスト OS ファミリが発表されたときは常に、12 か月間の告知期間の後、最も古いゲスト OS ファミリがサポート対象 OS ファミリのリストから削除されます。

ゲスト OS ファミリのサポート終了は、どのような方法でユーザーに通知されますか。
お客様には、ブログ投稿、管理ポータルでの通知、割り当てられているサービス管理者への直接的な通知など、さまざまな通信チャネルで通知されます。ゲスト OS ファミリとバージョンについての最新の情報は、MSDN の Windows Azure ゲスト OS リリースと SDK の互換性対応表に掲載されます。

移行の影響はどのようにして軽減できますか。
お客様は、最新のゲスト OS ファミリを使用してクラウド サービスを設計し、新しいゲスト OS ファミリが発表されたときは常にゲスト OS ファミリの移行を計画する必要があります。

Web アプリケーションで OS との緊密な統合が必要な場合はどうですか。
Web アプリケーション アーキテクチャが基盤オペレーティング システムに強く依存する必要のあるお客様は、今後は、必要に応じて、プラットフォームで提供される "起動タスク" のような機能 (http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windowsazure/gg456327.aspx) またはプラットフォームで提供される他の拡張メカニズムを使用することをお勧めします。または、オペレーティング システムの選択の幅が広い Windows Azure の仮想マシン (IaaS: Infrastructure as a Service) を使用することもできます。詳細については、http://www.windowsazure.com/ja-jp/home/scenarios/virtual-machines/ を参照してください。

12 か月の通知期間中にはどのようなことが行われますか。
段階的なサポート終了プロセスは、通知期間の 6 か月目から始まります。次のようなイベントが発生します。

  • サポートが終了したゲスト OS ファミリをまだ使用しているお客様には、さまざまなチャネル (電子メール、ポータル メッセージ、電話連絡) で通知されます。
  • 新しいバージョンのクラウド サービス SDK は、サポートが終了したゲスト OS ファミリをサポートしません。
  • サポートが終了したファミリへのクラウド サービスの新しい展開は許可されません。

12 か月の通知期間の後はどのようなことが行われますか。
12 か月の通知期間が終了した後、Windows Azure はサポートが終了した OS ファミリの最新/パッチ バージョンの提供を停止します。サポートが終了した OS ファミリを使用しているクラウド サービスはサポート対象外となり、停止されます。

ゲスト OS バージョン (パッチ レベル) の猶予期間が過ぎた後はどうなりますか。
ゲスト OS バージョンのサポートが終了すると、手動アップグレード オプションを使用しているお客様には、サービスをサポート対象のゲスト OS バージョンにアップグレードするまでに 60 日の猶予期間があります。この猶予期間が経過した後は、サポートが終了した OS バージョンを使用しているクラウド サービスはサポート対象のゲスト OS バージョンにアップグレードされます。

ゲスト OS バージョンの更新は、どのような方法でユーザーに通知されますか。
手動更新オプションまたは自動更新オプションを使用しているクラウド サービスのお客様には、新しいゲスト OS の更新および 60 日の猶予期間の開始が、Windows Azure から通知されます (RSS フィード、MSDN など)。通知は、最新のゲスト OS バージョンのリリース ノートと共に、Windows Azure ゲスト OS リリースと SDK の互換性対応表にも掲載されます。

よく寄せられる質問 (SDK)

SDK のサポート終了は、どのような方法でユーザーに通知されますか。
マイクロソフトは、サポートされる SDK に問題なく移行できるよう、SDK のサポート終了を 12 か月前に通知します。さらに、お客様には、Windows Azure 管理ポータル、デベロッパー センター、ブログ投稿、割り当てられているサービス管理者への直接的な通知など、さまざまな通信チャネルで通知されます。

ユーザーは、サポート終了が "予定されている" Windows Azure SDK を使用する Windows Azure クラウド サービスを 12 か月の期間中に作成できますか。
できます。お客様は、12 か月の期間中に、サポート終了が "予定されている" Windows Azure SDK を使用するクラウド サービスの作成、展開、変更をすべて行うことができます。12 か月の猶予期間中には、お客様には、必要に応じて新しくサポートされる Windows Azure SDK のバージョンへの移行が推奨されます。

ユーザーは、12 か月の通知期間の後で、サポートが終了した Windows Azure SDK を使用する Windows Azure クラウド サービスを作成または変更できますか。
12 か月の通知期間の後は、SDK のサポートは終了し、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできなくなります。サポートが終了した SDK を使用する Windows Azure クラウド サービスの新しい展開は、Windows Azure Platform によって許可されません。さらに、マイクロソフトはサポートが終了した SDK についてはカスタマー サポートを提供しません。

サポートされない Windows Azure SDK のバージョンを使用して作成されたユーザーの実行中のクラウド サービス (展開) はどうなりますか。
マイクロソフトは、サポートされない Windows Azure SDK を使用して作成されたお客様の展開 (クラウド サービス) を削除しません。展開 (クラウド サービス) が Windows Azure Platform のランタイムおよび管理 API のバージョンと互換性があることを確認するのは、お客様の責任になります。マイクロソフトは、SDK と Platform のランタイムおよび管理 API との互換性を明確に公開します。サポートされない Windows Azure SDK を使用して作成および展開されたお客様のクラウド サービスは、Windows Azure クラウド サービス SLA の対象にはなりません。また、お客様のクラウド サービスはサポート契約の対象にもなりません。

現在サポートされているバージョンより 1 つ古い SDK のサポート終了計画はどのようなものですか。
マイクロソフトは、お客様の使用状況と展開パターンに基づいて、定期的に古い SDK のサポートを終了します。SDK のサポートが終了する 12 か月前に通知します。

新しいバージョンの SDK に移行するためのアップグレード パスはどのようなものですか。
マイクロソフトは引き続き、カスタマー アプリケーションの互換性をテストして、新しいバージョンの SDK に移行できるように、現在のバージョン (N) と 1 つ前のバージョン (N-1) の SDK を、お客様が開発用コンピューターに同時にインストールして実行できるようにします。さらに、Visual Studio からのクラウド サービス プロジェクトのアップグレードなど、新しいバージョンの SDK へのアップグレード パスをお客様に提供します。

新しい OS ファミリでは、古いバージョンの .NET Framework はサポートされますか。
マイクロソフトは、お客様のアプリケーションと展開パターンを慎重に分析し、フレームワークと OS ファミリの選択肢と柔軟性を提供します。新しい OS ファミリは常に最新バージョンの .NET Framework をサポートしますが、お客様は、プラットフォームでサポートされる機能を使用して、選択した古いバージョンの .NET Framework を新しいゲスト OS にインストールできます。

重要なリンクと URL

最終更新日 : 2013年3月29日