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SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse スケールアウトによる優れた拡張性を備えた MPP 型データ ウェアハウス ソリューション

SQL Server Parallel Data Warehouse は、スケールアウトによる優れた拡張性を備えた MPP (超並列プロセッシング) 型のデータ ウェアハウス ソリューションをアプライアンス製品として提供します。

新しい SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse では、Windows Server 2012 Hyper-V を活用したアーキテクチャを採用することで、コスト削減効果と柔軟性を向上しています。また、パフォーマンスや Hadoop との連携も強化されており、大規模データ処理の高速化と非構造データの活用を実現します。

Hyper-V と柔軟な拡張性により、コスト削減と要件に合わせた構築ニーズにきめ細かく対応

SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse では、Windows Server 2012 Hyper-V の仮想化環境上にコントロール ノードやマネージメント ノードなどを集約します。また、前バージョンでアプライアンスに包含されていたランディング ゾーンやバックアップ ノードがオプションとなっており、既存のサーバーをランディング ゾーンやバックアップ ノードとして利用できるため、アプライアンスとして必要なハードウェア コストを削減できます。
スケールアウトによる拡張性と構成の選択肢も強化されており、コンピュート ノードとストレージで構成される Scale Unit 数とディスク サイズ (1 TB ~ 3 TB から選択可) の組み合わせによって、1/4 ラック (15 TB) の最小構成から、最大 7 ラック (1,268 PTB) までのデータ ウェアハウスを構築することが可能です。System Center Virtual Machine によるベアメタル プロビジョニングにより、追加の Scale Unit 上に仮想マシンを簡単に展開できるため、数百テラ、さらにペタ バイト規模のデータ ウェアハウスもより短期間で構築できます。

SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse の基本構成図

複数の仮想マシンでデータ処理を分散、高可用性も実現

SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse では、コントロール ノードやコンピュート ノードなどの仮想マシンを実行するすべてのホストをクラスター化しています。複数のコンピュート ノードで分析処理を分散し、各ノードのホストに搭載されたリソースを使って並列で実行することで、膨大なデータ処理を伴うクエリを高速に実行します。さらに、更新可能なクラスター化カラム ストア インデックスによって、I/O を削減して処理速度を高めることが可能です。また、SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse では、全ノードで 1 つの Windows フェールオーバー クラスターが構築されており、特定のノードに障害が発生した場合、フェールオーバー用ホストに仮想マシンを自動的にフェールオーバーすることで継続的な処理を実現します。

コントロール ノードやコンピュート ノードのフェールオーバー図

Hadoop (HD Insight) との連携で非構造化データを含めた分析を促進

SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse では、HDFS 上のデータを仮想的な表として定義できるなど、Hadoop との連携が実現されています。仮想的な表の定義によって、SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse 上で HDFS 上のデータを表として扱うことできると共に、クライアントからは HDFS 上のデータを T-SQL で操作することが可能です。Mapreduce などをプログラミングすることなく、使い慣れた T-SQL で非構造データを処理できるため、容易に Hadoop (HD Insight) の非構造化データを分析に活用することができます。

SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse と Hadoop の連携

低コストな標準ハードウェアを使用したアプライアンス

SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse は、事前検証で並列処理のバランスが調整されたアプライアンス製品として購入できるため、データ ウェアハウスの構築、チューニング、メンテナンスなどの手間を軽減できます。また、標準的なハードウェアを使用するため、検証済みの確かなパフォーマンスを低コストで得ることが可能です。データ量が増加した際にも容易に拡張できるため、データ ウェアハウス全体をリプレースする必要がなく、中長期的にも高い IT 投資効果を発揮します。

MPP と SMP を組み合わせたハブ & スポーク型のデータ ウェアハウスへの展開

SQL Server 2012 では、MPP 型データ ウェアハウスである Parallel Data Warehouse と、SMP 型データ ウェアハウスである Fast Track Data Warehouse、さらにフラッシュ ストレージを使用したトランザクション処理とバッチ処理高速化を実現する SSD Appliance を提供します。SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse には、Integration Services や Reporting Services、Analysis Services などの SQL Server の標準機能が統合されており、既存の BI ツールと容易に連携できます。また、各部門のデータマートとして展開している Fast Track Data Warehouse や SSD Appliance の高速な読み取り性能を生かし、Integration Services を使用して高速にデータの配布を行えるため、ハブ & スポーク型のデータ ウェアハウスを迅速に構築できます。

ハブ & スポーク型のデータ ウェアハウス

SQL Server Appliance 製品のポジショニング

オンプレミスで SQL Server の導入を検討中のお客様で、技術的なリスクの最小化、より高い投資効果とコスト削減効果をお求めになる場合、アプライアンス製品をお勧めします。アプライアンス製品では、インストールやサイジング、チューニングなどが不要なため、短時間で使用を開始することができます。SQL Server では、DWH や OLTP 向けのアプライアンス製品を提供しており、用途やスケーラビリティなどに合わせて最適なアプライアンス製品をお選びいただけます。
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SQL Server 2012 アライアンス ソリューション

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