読者が知っておくべきこと
C や Visual Basic などの言語を使ったプログラミング経験もあれば役に立ちますが、必須ではありません。
JavaScript という言語は、幅広い環境(ブラウザ、サーバーサイドスクリプトなど)で使われることが意図されています。このリファレンスは、ほとんどの部分で、環境に依存せず、ウェブブラウザ環境をターゲットにしていません。また、このリファレンスは、デモンストレーションの目的で、println
関数を使用しています。この関数は、JavaScript の一部ではないので、環境ごとに、与えた値を表示する関数として独自に定義する必要があります。たとえば、ウェブブラウザでは、println
関数は以下のように定義されるでしょう。:
他の環境で、同等の関数を独自に定義することは、読者のために課題として残しておきます。
文書の約束事
このリファレンスには、文書中の主題の適切なもしくは共通な利用法を具体的に説明するための構文の説明の部分があります。これらの部分では、文字通りそのままであることを表すすべてのテキストリテラルは 3 点リーダを除いてイタリックにはなっていません。イタリックの単語はユーザ定義の名前や 文 (statements) を表します。角括弧 ([
および ]
) で囲まれた部分はオプションです。カンマで区切られ、3 点リーダ (...
) を含む一連の並びは、それが一覧であり、最初の項目を除いた項目のすべてがオプションであることを示します(例: "param1, param2, ..., paramN
" では param1
のみが必須)
JavaScript の歴史
Mozilla ベースのブラウザの最近のバージョンは、JavaScript のより新しいバージョンをサポートしています。以下の表は、Mozilla べースブラウザ の異なるバージョンでサポートされる JavaScript のバージョンを一覧にしています。
最低でも JavaScript 1.5 をサポートしないブラウザは、今日ではとても珍しくなっています。JavaScript 1.5 が紹介されたのは、1999 年にさかのぼります。歴史的な情報に興味があるならば、Wikipedia の ECMAScript の記事を参考にしてください。
JavaScript/ブラウザサポートの履歴
JavaScript (SpiderMonkey) のバージョン | Mozilla ブラウザのリリースバージョン | Gecko のバージョン |
JavaScript 1.5 | Navigator 6.0, Mozilla Application Suite, Firefox 1.0 | Gecko 0.6x-1.7 |
JavaScript 1.6 | Firefox 1.5 | Gecko 1.8 |
JavaScript 1.7 | Firefox 2 | Gecko 1.8.1 |
JavaScript 1.8 | Firefox 3 | Gecko 1.9 |
JavaScript 1.8.5 | Firefox 4 | Gecko 2.0 |
JavaScript 1.8.6 | Firefox 17 | Gecko 17 |
JavaScript の情報の所在
コア言語機能 (そのほとんどの部分は純粋な ECMAScript) についての JavaScript の文書としては以下のものがあります。
初めて JavaScript に触れる方は ガイド から読み始めるのがよいでしょう。基本的なところをしっかり理解している方は リファレンス を利用し、個々のオブジェクトや言語コンストラクタについてのより詳しい情報を得ることができます。