std::basic_string_view

 

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技術仕様書

 

文字列ライブラリ

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バイト文字列

マルチバイト文字列

ワイド文字列

クラス

basic_string

basic_string_view (C++17)

char_traits

 

std::basic_string_view

メンバ関数 basic_string_view::basic_string_view basic_string_view::operator= イテレータ basic_string_view::beginbasic_string_view::cbegin basic_string_view::endbasic_string_view::cend basic_string_view::rbeginbasic_string_view::crbegin basic_string_view::rendbasic_string_view::crend 要素アクセス basic_string_view::at basic_string_view::operator[] basic_string_view::front basic_string_view::back basic_string_view::data 容量 basic_string_view::sizebasic_string_view::length basic_string_view::max_size basic_string_view::empty 変更 basic_string_view::remove_prefix basic_string_view::remove_suffix basic_string_view::swap

操作 basic_string_view::copy basic_string_view::substr basic_string_view::compare basic_string_view::starts_with (C++20) basic_string_view::ends_with (C++20) basic_string_view::find basic_string_view::rfind basic_string_view::find_first_of basic_string_view::find_last_of basic_string_view::find_first_not_of basic_string_view::find_last_not_of 定数 basic_string_view::npos 非メンバ関数 operator==operator!=operator<operator>operator<=operator>=operator<=> (C++20未満)(C++20未満)(C++20未満)(C++20未満)(C++20未満)(C++20) operator<< operator""sv ヘルパークラス hash<std::string_view>hash<std::wstring_view>hash<std::u8string_view>hash<std::u16string_view>hash<std::u32string_view> (C++20) 推定ガイド(C++20)

 

ヘッダ <string_view> で定義
template<     class CharT,     class Traits = std::char_traits<CharT> > class basic_string_view;		(C++17以上)

クラステンプレート basic_string_view は char ライクなオブジェクトの const な隣接する並びを参照するオブジェクトを表現します。 並びの最初の要素は0の位置です。

一般的な実装では2個のメンバ、 const な CharT へのポインタとサイズのみを保持します。

一般的な文字型に対していくつかの typedef が提供されます。

ヘッダ <string_view> で定義
型	定義
std::string_view	std::basic_string_view<char>
std::wstring_view	std::basic_string_view<wchar_t>
std::u8string_view	std::basic_string_view<char8_t> (C++20)
std::u16string_view	std::basic_string_view<char16_t>
std::u32string_view	std::basic_string_view<char32_t>

テンプレート引数

CharT	-	文字型
Traits	-	文字型の操作を指定する CharTraits クラス。 basic_string の場合と同様に、 Traits::char_type は CharT と同じ型でなければならず、そうでなければプログラムは ill-formed です。

メンバ型

メンバ型	定義
traits_type	Traits
value_type	CharT
pointer	CharT*
const_pointer	const CharT*
reference	CharT&
const_reference	const CharT&
const_iterator	value_type が CharT である処理系定義の const な LegacyRandomAccessIterator、ConstexprIterator (C++20以上) かつ LegacyContiguousIterator
iterator	const_iterator
const_reverse_iterator	std::reverse_iterator<const_iterator>
reverse_iterator	const_reverse_iterator
size_type	std::size_t
difference_type	std::ptrdiff_t

ノート: 文字列ビューは const な文字型へのビューであるため、 iterator と const_iterator は同じ型です。

Container のイテレータ型に対するすべての要件が basic_string_view の iterator および const_iterator 型にも同様に適用されます。

メンバ関数

コンストラクタ	basic_string_view を構築します (パブリックメンバ関数)
operator=	ビューを代入します (パブリックメンバ関数)
イテレータ
begincbegin	先頭を指すイテレータを返します (パブリックメンバ関数)
endcend	終端を指すイテレータを返します (パブリックメンバ関数)
rbegincrbegin	先頭を指す逆イテレータを返します (パブリックメンバ関数)
rendcrend	終端を指す逆イテレータを返します (パブリックメンバ関数)
要素アクセス
operator[]	指定された文字にアクセスします (パブリックメンバ関数)
at	境界チェック付きで指定された文字にアクセスします (パブリックメンバ関数)
front	最初の文字にアクセスします (パブリックメンバ関数)
back	最後の文字にアクセスします (パブリックメンバ関数)
data	ビューの最初の文字へのポインタを返します (パブリックメンバ関数)
容量
sizelength	文字数を返します (パブリックメンバ関数)
max_size	最大文字数を返します (パブリックメンバ関数)
empty	ビューが空かどうか調べます (パブリックメンバ関数)
変更
remove_prefix	始点を前進させることによってビューを縮小させます (パブリックメンバ関数)
remove_suffix	終点を後退させるとこによってビューを縮小させます (パブリックメンバ関数)
swap	内容を交換します (パブリックメンバ関数)
操作
copy	文字をコピーします (パブリックメンバ関数)
substr	部分文字列を返します (パブリックメンバ関数)
compare	2つのビューを比較します (パブリックメンバ関数)
starts_with (C++20)	文字列ビューが指定された接頭辞で始まるか調べます (パブリックメンバ関数)
ends_with (C++20)	文字列ビューが指定された接尾辞で終わるか調べます (パブリックメンバ関数)
find	ビュー内の文字を探します (パブリックメンバ関数)
rfind	部分文字列が現れる最後の位置を探します (パブリックメンバ関数)
find_first_of	文字が現れる最初の位置を探します (パブリックメンバ関数)
find_last_of	文字が現れる最後の位置を探します (パブリックメンバ関数)
find_first_not_of	文字が現れない最初の位置を探します (パブリックメンバ関数)
find_last_not_of	文字が現れない最後の位置を探します (パブリックメンバ関数)
定数
npos [静的]	特別な値。 正確な意味は文脈によって異なります (パブリック静的メンバ定数)

非メンバ関数

operator==operator!=operator<operator>operator<=operator>=operator<=> (C++20で削除)(C++20で削除)(C++20で削除)(C++20で削除)(C++20で削除)(C++20)	2つの文字列ビューを辞書的に比較します (関数テンプレート)
入出力
operator<<	文字列ビューのストリーム出力を行います (関数テンプレート)

リテラル

名前空間 std::literals::string_view_literals で定義
operator""sv (C++17)	文字配列リテラルの文字列ビューを作成します (関数)

ヘルパークラス

std::hash<std::string_view>std::hash<std::wstring_view>std::hash<std::u8string_view>std::hash<std::u16string_view>std::hash<std::u32string_view> (C++17)(C++17)(C++20)(C++17)(C++17)

文字列ビューに対するハッシュサポート (クラステンプレートの特殊化)

ヘルパーテンプレート

template<class CharT, class Traits> inline constexpr bool ranges::enable_borrowed_range<std::basic_string_view<CharT, Traits>> = true;		(C++20以上)

std::ranges::enable_borrowed_range のこの特殊化は basic_string_view が borrowed_range を満たせるようにします。

template<class CharT, class Traits> inline constexpr bool ranges::enable_view<std::basic_string_view<CharT, Traits>> = true;		(C++20以上)

std::ranges::enable_view のこの特殊化は basic_string_view が view を満たせるようにします。

ノート

std::string_view が参照先の文字配列より長生きしないことを保証するのはプログラマの責任です。

std::string_view good("a string literal");   // OK、 good は静的な配列を指します。
std::string_view bad("a temporary string"s); // bad はダングリングです。